■ MUKU-DATA 黒柿 2400 300x20mm
この材を
どこに?
どう使うか・・・
木に才を足して、「材」となるとどなたかが申しておりましたが、
木を扱う者、材木屋であれ、大工さんであれ、建築家であれ、木工家であれ
皆さん、どう使おうか?と考えて使っています。
どう見立てるか?です。
今回の場合、お施主様主導での提案で
わたくしたちプロ、出る幕もなく完全に完敗となりました。
お施主様に脱帽です。
黒柿材というと超高級の和のイメージが強いのですが、
これをダイニングカウンターの引出しの表面材に使用する事になりました。
全国広しとも、ここまでお客様の方で使い方を考えて逆提案される事って
そうそうないのではないでしょうか・・・?
ダイニング巾は3mあります。
ブックマッチですと、何か怪しい生き物に見えてしまうという事で
そう見えてしまえば、意識はそこから抜け出せなくなりますからパスとなりました。
黒柿材の長さは3mありませんが
この縞柿の黒模様が自然な形で流れるような杢目の組合せで
最終案が決まりました。
本来、材木屋であったり、建築家からご提案申し上げるべきなのでしょうが、
全てお施主様からの写真加工とお考えでした。
決して状態の良い縞柿ではございません。
割れもありますし、虫穴、腐けもあります。
良材でしたら10万/枚以上はするでしょう。
10を15、20に見せていく事が私どもの仕事の最大の醍醐味です。
打合せはとても楽しい時間でした。
木をどう使うか?
見立てる事をお客様の方でも
もっともっと楽しみながら住まい作りをしてはいかがでしょう。。。
住人十色、きっとできるはずです。
まだまだやれそうな事はたくさんありますし、
ワクワクしますね。
追記:2017 10/2 → 抽斗の写真